5月2011

時間の量、時間の質(こころの深呼吸)

「ひまな人ほど忙しい」などといわれている。時間がありそうな人にかぎって忙しがっており、それを理由に何もできないものらしい。時間もものもお金もたくさんあればあるほどムダに使ってしまうからだろうか。

それではどうすれば時間を有効に使えるのだろう。
私自身が大切にしていることは、時間の量ではなく時間の質を充実させることである。同じ5分でも、心が充分満足する5分間もあるし、上の空の5分間もあるし、苦痛で長く感じる5分間もある。5分という時間は、量としては同じでも、質は全く異なるのだ。

5分間が1時間の価値がある場合もあるし、逆に1時間が5分ほどの価値しかない場合もある。同じ時間でも、充実させて心をこめて使うと短い時間の質は向上する。密度が濃い時間にかわるのである。

さて、こんな話をすると、時間を有効に使うには同時にいろいろなことを進行させるのがいい、と誤解する方がいる。いわゆる「ながら族」状態だ。

スポーツクラブで、本をひろげヘッドフォンで音楽をきき、テレビモニターで画面をチラチラながめつつトレッドミルで走っているような人、である。

同じ20分でいろいろとやっているので一見時間を有効に使っているようにはみえるものの、どれもが上の空である。運動に集中しているわけでもないし、かといって読書にも音楽にも集中していない。すべてに散漫になっており、これでは時間の質が向上したとはいえない。

たったの20分を満足のいくものにするには、ひとつひとつを大切にしながら十分味わってそれを行うことがいいのではないか、と思う。

禅僧のティック・ナット・ハンは、「歩くときには歩くことに、みかんを食べるときはみかんを食べることに集中し、ひとつひとつを大切に行動すること」が大切と書いているが、私はそうした姿勢が時間の質をたかめることとつながると考えている。

そして最もムダな時間とは何か、というとそれは、過去を後悔したり、将来の不安で心をくもらせたり、他人の悪口やうわさ話をしたり、うわさ話を書いたものを眺めたりする時間だろう。

一日のなかからこうしたムダな時間を仕分けして、今、このひとときに集中して充実させることが幸せのヒントだと思う。

(2011 婦人之友)

ちまっとしてます

ちまっとしてます

今年もアマリリスが咲き始めました

今年もアマリリスが咲き始めました

Shirtに隠れるのは楽しい!

Shirtに隠れるのは楽しい!

洗いたてのカバーで寝るのは楽しい!
洗いたてのカバーで寝るのは楽しい!

身づくろい開始

身づくろい開始

The Unwisdom of Elites エリートの愚かさ

The Unwisdom of Elites エリートの愚かさ(記事はこちらをクリック)

coming apart at the seams “seams”は縫い目のこと。内側からバラバラになる、破綻する。

with growing frequency より頻繁に

self-appointed 自称。appoint は「任命する」という意味の動詞なので、「自分で自分を任命する」といった感じ。

self-serving  利己的な、自分勝手な

runaway financial sector 暴走する金融セクター

要約:

過去3年に渡って欧米諸国を苦しめている不況。最近、その原因を大衆の欲深さ、愚かさに見出す論調をよく耳にするが、それは完全に誤りだ。この不況は、ごく少数のエリートたちが犯した3つの失敗によるものだ。一つ目はブッシュ政権による減税。ブッシュは国民の声に応えずに、共和党のイデオロギーのためだけに減税を行ってマイノリティーを苦しめた。2つ目はイラクとアフガニスタンの戦争。政府はいかにも国民が侵略を支持しているかのように見せかけたが、実際はブッシュと一部の政府関係者だけが望んだことだった。3つ目が、金融危機。原因は国民の強欲さではなく、金融業界に強いコネクションを持つ一部の有力な政府関係者が規制緩和を実行したことにある。エリートたちは、大衆を責めることで自らの責任を逃れようとしている。そして何より、責任転嫁の最大のリスクは、過去の失敗から学ぶ貴重な機会を失ってしまうことにある。 (NY在住の翻訳家、横島智子)

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self-appointed, self-servingといったイディオムが続けて登場して、「自分勝手で独善的なエリート」という印象が浮かび上がってきます。
ほかにも、”dead wrong”(大間違い)”elites are ducking some much-needed reflection on their own catastrophic mistakes”(エリートたちは、自分たちが引き起こした破滅的な過ちへの反省から目をそらしている)など強い語調が目に付きます。
電子版NYTでは、2日ほどに渡ってこの記事が”Most Emailed”ランキングのトップでした。
長引く不況に対する国民の怒りと不満がうかがえます。