32 Innovations That Will Change Your Tomorrow
あなたの明日を変える、32の発明

単語・イディオム
housebroken:「(犬が)トイレのしつけができている」

要約
1800年代初頭に発明された白熱電球は、約80年もの時間を経てエジソンの手によって実用化された。その間は、どうにも煮え切らないいわば「失敗作」の発明品として扱われてきたのだ。その後、発電による利潤が安定し、白熱電球が当たり前に使われるようになるまでにはさらに40年がかかっている。我々は勘違いしがちだが、革命的な発見というものは最初から成功するわけではないし、永久に成功するわけでもない。必要とされるものは変わり続ける。白熱電球も、LED電球等の台頭(LEDもまたかつては失敗作扱いだったが)によって再び失敗作の座に落ちようとしている。革命的な発明というのは、かくして、すべて幾何かは失敗作であり、瑣末で煮え切らないものだ。雑然としたそれらの失敗作たちが、新しい未来を作っていく。
(NY在住の翻訳家、横島智子)

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コメント
New York Times Magazine特別号から。要約は巻頭の編集長によるコメントをまとめました。本記事では、2~4年で完成する予定の「革新的な」(しかし風変わりな)発明品が32件紹介されています。そのひとつが「電気布」で、身体の各部の体温差を利用して発電できる布地だそうです。この布地を使った携帯電話ケースをお尻のポケットに入れておけば、8時間で約15%充電可能とか。その他、欝がわかる血液検査や、食べられるヨーグルト容器など、想像力が刺激される次世代の発明品が並んでいます。