「ゴシップに利点」研究が示す

Studies Find That Gossip Isn’t Just Loose Talk
「ゴシップに利点」研究が示す

単語・イディオム
keep – in line:「~の秩序を保つ」
tattle:「告げ口する」
go a long way:「大きな効果がある、影響がある」

要約
ほとんどの人が、誰かの悪口や噂話に参加して後ろめたい思いをした覚えがあるはずだ。だが近年、社会学や発達心理学の研究結果として、特に集団の規律と秩序を守るうえでゴシップに利点があることが指摘されている。そのひとつが、ネガティブな噂話によってグループ内の要注意人物の情報共有ができ、非常識な行いの被害を受ける人が減る、というもの。あるいは、噂をたてられることへの恐怖が不正な行いを抑止する、という研究結果も出ている。代表的な研究を執筆した社会学者のDr.Hallett氏は、ゴシップの持つネガティブな側面を認めたうえでこう語る。「企業などの団体の中で、ゴシップを禁止することはお勧めしません。大切なのはゴシップの仕組みを知り、助けになるゴシップと悪意しかないゴシップを見分けて管理できるようになることです」(NY在住の翻訳家、横島智子)

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コメント
人気のあった記事です。ふつうはネガティブとしか思えないゴシップですが、罪悪感や不安などの「臭いもの」に蓋をせず、分析して研究して仕組みを知れば、自分たちの役に立てることすらできる、という発想がなんともアメリカらしいと感じます。

沈黙の喜び

The Joy of Quiet
沈黙の喜び

単語・イディオム
ahead of the curve:「時代の最先端に」
rat race:「競争社会」
snippet:「切れ端」
sabbath:「安息日」
asceticism:「禁欲主義」

要約
アメリカ人がインターネットに費やす時間は、1日平均8時間半と言われている。とめどなくスピードを増す現代人の生活のなかで、関心の最先端は情報の多さや速さではなく、「静けさ」に移りつつある。人々は、崖の上の高級ホテルや、1日のうち一定時間インターネットに接続できなくするソフトウェアにお金を費やすようになってきた。無宗教でありながらヨガや瞑想を習慣にする人が増えているのも、その兆候の表れだろう。フランスの哲学者パスカルは、17世紀にすでに「人間の問題はすべて、私たちが部屋の中にひとりきりでじっと座っていられないということからきている」と述べている。コミュニケーション手段が増えるに従って、語るべきことは減っていくようだ。情報技術は我々の生活を明るく便利にはしてくれるが、技術そのものの賢い使い方を教えてくれはしない。次世代の子供たちは、最新情報を探し当てるスキルではなく、自分たちに本当に必要なものを察知する能力において、私たちよりも大きく先を行くことになるだろう。 (NY在住の翻訳家、横島智子)

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とても人気の高かった記事です。新年ということもあってか、1月のNY Timesには「デジタルからの休息」を提案する記事が多く見られました。この記事の著者は、安らかな生活のためにマンハッタンから日本の田舎に引っ越したそうです。

コーヒーでエクササイズに元気を注入

How Coffee Can Galvanize Your Workout
コーヒーでエクササイズに元気を注入

単語・イディオム
galvanize: 「活性化する」
fatty acids:「脂肪酸」
carbohydrate:「炭水化物」
aerobic:「有酸素の」
antagonize:「反感をかう」という意味でよく使われますが、ここでは「中和する」
prolong:「引き延ばす」
potassium:「カリウム」

要約
カフェインが有酸素運動を活性化させてくれるのはよく知られた事実で、オリンピックの薬物検査でも3分の2以上の選手からカフェインが検出される(カフェインは合法の物質)。そして近年では、ウェイトトレーニングやサッカー、バスケットボールといった無酸素運動におけるカフェインの効用が注目され始めている。最近の実験によると、カフェインを摂取してからエクササイズに臨んだ人は、そうでない人に比べて疲れにくく、長時間運動を楽しめることがわかった。さらに、原因は解明されていないものの、カフェインには心理的に前向きなムードを作る効果があり、摂取してから運動した人は、終了後に次回のエクササイズに向けて強い意欲をみせる傾向があることがわかっている。ジム用品に、持ち運べるマグカップを加えてみてはいかがだろう。(NY在住の翻訳家、横島智子)

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コメント
ジムが大好きなアメリカ人の間では、この種の話題は常に人気です。短めで読みやすく、英検(2級〜準1級程度)やTOEICのリーディング練習にもちょうどいい記事ではないでしょうか。。

全米で5人に1人の女性が性的暴力の被害経験

Nearly 1 in 5 Women in U.S. Survey Say They Have Been Sexually Assaulted
全米で5人に1人の女性が性的暴力の被害経験


単語・イディオム
endemic:「その土地固有の」
intimate partner:「恋人などの親密なパートナー」
disproportionately:「偏って」
coping strategies:「対処方法、(無意識的な)自分なりの対処法」

要約
アメリカ政府が行なった調査で、レイプやストーキングなどの性的被害にあったことのある女性の割合が、全米で5人に1人に上ることがわかった。今回の調査では、パートナーによる暴行や暴行未遂などを対象に含めたところ、被害を受けたことがあると回答した人の数が従来よりも大幅に増加し、性犯罪のより厳しい実態が明らかになった。調査では、性的暴力の被害者は後年PTSD(心的外傷ストレス障害)などの精神的障害に加え、ぜんそく、糖尿病、過敏性大腸症候群などの慢性疾患や、頭痛、不眠、活力の減少sなどの症状を発病しやすくなることも明らかになった。(NY在住の翻訳家、横島智子)

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コメント
性暴力や家庭内暴力は非常に深刻な問題として捉えられており、この記事も大きな話題になっていました。NYでは、ほぼ無料で受講できる女性のための自己防衛トレーニングコースなども多く開催されています。

空港のスタバNY

空港のスタバNY

NY

NYの横島智子さんから

NYの横島智子さんから
智子さんはハリケーンで避難したそうです