Green Roofs in Big Cities Bring Relief From Above
緑の屋根が都会を救う

単語・イディオム
permeable:「(液体を)透過させるような」
hard sell:「受け入れられにくい提案」
tax abatement:「税金の減額」

要約
NY市内のビルの屋上には黒いタールが塗られていることが多いが、これを「グリーン・ルーフ」、つまりエコ屋根にすることで、ヒートアイランドや下水氾濫といった都市特有の環境問題への効果が期待できる。そのひとつは文字通り屋上庭園で、夏季には熱の吸収を84%減少させ、冬には放熱を34%防げることがわかっているほか、植物と土が水を溜め込むため、降雨時に下水の氾濫を予防する効果もあるという。このほかにも黒いタールを白いペンキに塗り替えたり、ソーラー・パネルを設置するなど、グリーン・ルーフの可能性は幅広い。都市環境全体に好影響を及ぼすには約半数の屋根をグリーン・ルーフにする必要があり、未だその目標には遠いのが現状だが、減税や公立学校への支援等を実施し、NY市は順調に改革を進めている。(NY在住の翻訳家、横島智子)

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コメント
日本語では「エコ」という言い方が定着していますが、英語だと”green”がこれにあたります。シティには”green conscious”(環境保護に熱心な人)が多い印象なので、カリフォルニアやニュージャージーと比べてソーラー・パネル等の普及率が低いと知って驚きました。節電の夏を迎えようとしている我々日本人にとって、とても興味深い記事ではないでしょうか。