Dam Project Threatens a Way of Lif in Peru
ダム建設計画でペルー先住民の生活が危機

単語・イディオム
strike the middle ground:「双方が妥協できる方法を実現する」
to the chagrin of:「~にとって遺憾なことに」
Shining Path:「輝ける道、センデロ・ルミノソ」ペルーの極左武装組織。

要約
ペルー中部の山岳地帯に住む先住民族、アシャニンカ族の生活が、巨大水力発電ダムの建築計画により脅かされている。ダムはブラジルに輸出する電力発電を目的としたもので、建設されれば同族の多くが移住を迫られるほか、水資源の枯渇により周囲の生活が崩壊することが懸念されている。
アシャニンカ族はペルー政府と「輝ける道」とのゲリラ戦争に巻き込まれ多くの犠牲を出したことでも知られ、故郷を追いやられていた住人達がここ数年でようやく戻りつつある状況だ。ペルーのフマラ大統領は建設計画に関して明確な立場を示しておらず、近く予定されているブラジル大統領による訪問後の動向が注目される。
あるアシャニンカ族の若者はこう語る。「都市には都市の、僕らには僕らなりの生活がある。僕らは自分たちにとって自然なあり方を守り、自分たちのマーケットを守りたいだけだ」(NY在住の翻訳家、横島智子)

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コメント
記事のサイトでは、アシャニンカ族の生活をとらえたスライドショーを見ることができます。独特の色彩で、厳しくも美しい写真です。