過去に読売新聞に掲載された「人生案内/海原純子」が
ネットで話題になっているようです。

親が子供に自分の価値観を押し付けると
たとえそれが社会的に成功と言われる生き方でも
空虚で生きている喜びが感じられなくなることがしばしばです。

自分がほんとうに望む道なら
たとえそれが大変でも進むことができますが
押し付けられた道は虚しくなるものです。
お前のためを思って、という親は
実は自分のためを思って、言っている。
子どもに生き方を押し付けていないか考えることが必要です。

——–人生案内「厳しく育てた息子がうつ病」——–

70代の男性。30代の息子がうつ病と診断されました。
私の言葉の暴力が原因と言われショックです。
息子は気が弱く優しい性格です。
立派な大人にするため、子供の頃は剣道、水泳を習わせ、家庭教師をつけました。
息子のためと思い、逆らうとたたいたり殴ったり厳しくしつけました。
おかげで一流企業に勤めています。
悪いことをしたとは思っていません。
子は親に従い、妻は夫に従うべきだと思います。
先日息子が「会社に行くのがつらい。休職したい」と言うので、
「うつ病など根性がたるんでいる」と言いました。
息子は「もう追い詰めないで。母さんにも同じことをしないでほしい」と言います。
本人のための助言を、言葉の暴力だと言われるのが理解できません。
家族への接し方が間違っていたとは思いません。
ぜひ専門の方に助言を頂きたいです。(東京・D男)