Japan May Declare Control of Reactors, Over Serious Doubts
日本政府が原発制御の成功を宣言へ 専門家からは懸念の声

単語・イディオム
jury-rigged: 「応急装備の」
wiggle room:「余地」”wiggle”は、足の指などをもぞもぞ動かす動きのことです。
recriticality:「再臨界」
rule out:「(可能性などを)除外する」
back to square one:「振り出しに戻る」

要約:
日本政府が福島第一原発事故の「冷温停止状態達成」を宣言する見込みが強まっていることに対して、専門家からは強い懸念の声が上がっている。
「冷温停止」という用語は本来、原子炉の温度が100度以下に保たれ、格納容器を開いて中の燃料棒を取り出すことができる状態を指す。
しかし実際には、福島第一原発の融解した燃料を取り出すためには、予定されている3年よりもさらに長い時間がかかる可能性が高い。
また専門家の多くは、応急処置的に構築された新しい冷却システムが大規模な余震により破壊される危険性も依然高いと指摘している。
日本政府はおそらくは後に余地を残すために「冷温停止状態」というあいまいな表現を使って事故の収束を宣言しようとしているが、国内外の専門家らは、その目的は国民の怒りを和らげ、本来は最大の懸念事項であるはずの放射能汚染の実態から目をそらさせることにあるのではないかと考えている。(NY在住の翻訳家、横島智子)

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コメント:
NY Times東京支局長による12月14日付けの記事です。
地質学者や原子力の専門家らの発言が引用されています。
福島原発に関する現時点での懸念要素がわかりやすくまとめられています。