Do You Suffer From Decision Fatigue?
「決定疲れ」していませんか?

単語・イディオム:
do time: 「服役する」
fend off: 「かわす、遠ざける」
scarf down: 「がつがつ食べる」
cognitive: 「認識の、認識に関する」
ego depletion: 「自己消耗」
ward off: “fend off”の同義イディオム
fluctuate: 「変動する」

要約:
結婚式の準備、購入する車の種類、撮った写真をTwitterにポストするべきか否か――。現代を生きる私たちは、小さなことから大きなことまで、常に決断を迫られている。
この「決断」という行為が脳を大幅に疲労させ、「意志の力」を弱めていることが、アメリカの心理学者らによる研究から明らかになってきた。
ある実験では、無料でもらえる景品を二者択一でいくつも選ばせた後、冷水に手を入れた状態で我慢できる時間を計ったところ、選択を行わなかったグループに比べて耐えられる時間が半分以下になったという。
この”Decision Fatigue”(決断疲れ)は、仮釈放の許可を判断する裁判(午後になると許可が降りにくくなる)から、スーパーマーケットでの買い物(予算が低く選択が困難な人ほど、レジの前においてあるチョコレート等を衝動的に買ってしまう)まで、私たちの生活のさまざまな面に影響を及ぼしている。
疲れに対抗するには、ブドウ糖の摂取と、できるだけ決断の必要が少ない生活設計が有効だ。(NY在住の翻訳家、横島智子)

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7ページにもおよぶ長い記事です! が、「なぜダイエットはこれほど難しいのか」「選択を迷う段階と決心する瞬間、決心した後ではいちばん疲れるのはどの段階か」などなど、興味をそそる話題が次々登場するので、すいすい読めます。