海原純子の医学講座
PMSを美しく乗り切る

 生理の前になると体調が悪く憂鬱になりませんか?
テレビ局でキャスターをしているK子さん(28歳)は生理の前日、スタッフルームでイライラと枝毛を探しているところを同僚に指摘されて、精神的なプレッシャーを感じてしまったとのこと。

 生理前の諸症状は、「月経前症候群」(PMS)といわれていますが、あなたのPMS をチェックしてみませんか。 生理前に、下記のチェックリストの症状のうち、いくつあてはまるかを調べてください。

チェックリスト(13)あなたのPMSチェック

当てはまるものにチェックを付けてください。
1
やたらに買い物をしたくなる
2
便秘がひどくなったり下痢気味に
3
目の上(まぶた)がむくむ
4
吹き出物が多くなる
5
甘いものが食べたくなる、過食になる
6
体重が2キロ以上ふえるor足がむくむ
7
寝つきが悪くなる
8
朝起きたときに憂鬱になる
9
ケンカしやすくなる
10 眠気や目まい、立ちくらみが多くなる
11 昼間眠くて集中力低下


いかがでしたか。
0〜4項目 それほど問題なし
5〜6項目 日常生活がかなりPM Sにより影響を受けています
7項目以上 PMS改善策を実行してみてください。人生が変わる可能性大といえます


処方箋20 PMS改善対策


●パート1●化粧のりをよくするメニュー
生理前に顔や足のむくみが出る人は、次のメニューを試してください。

・ラディッシュのつけあわせ
 用意するもの ラディッシュ、りんご
 ラディッシュ数個とりんご2分の1個をスライスして夕食のつけあわせに。
・すいかのヨーグルト添え(朝)
 種なしすいかを1センチ大に食べやすく切り、プレーンヨーグルト200ミリリッ トル、オリゴ糖とまぜる。 ミントの葉2〜3枚をそえる。

 生理前の顔のむくみや足のむくみは、体内にナトリウムが貯留することが原因のひとつ。
つまり塩分をなるべくひかえたほうがよいといえるのです。
 特に気をつけたいのは夕食の塩分。みそ汁の飲みすぎ、お寿司の食べすぎは塩分過剰になりやすいので、生理前にはひかえたほうが安全です。

 和食は一見生理前によさそうな感じがするものですが、焼き魚に塩を多くふっていたり、刺身にしょうゆをつけすぎたりするとナトリウムをとりすぎてむくみやすいのです。 生理前に和食を食べるときは、塩分をひかえめにすることを心がけてください。

 油断しやすいのが中華料理に使われている化学調味料です。化学調味料に多く含まれるナトリウムも、むくみの引き金になります。 従って生理の前に外食をするときは、だしを昆布やかつおぶしできちんととった和食、もしくは化学調味料を使わないフレンチレストラン等を選んだほうがよいのです。 こうした点から考えると、PMSになりやすい時期は自分でつくった食事をとるのがベスト。
 塩分を減らし、とりすぎたナトリウムを排出する働きをもつ、カリウムをたっぶり含んだメニューをおすすめします。

 カリウムを多く含む野菜には、ラディッシュや大根、果物では柑橘類、すいかがあります。大根はミキサーにかけたり、すりおろすと吸収がよくなり、量も多くとることができます。夏場なら、すいかを食べるようにすると、カロリーも少なくダイエットにも 効果的。ナトリウムを排泄することによりむくみがとれ、肌もピカピカにすることができるでしょう。

●パート2●まぶたの腫れぼったさをとるメニュー
・胚芽ミルクドリンク(朝)
 口ーファットミルクもしくはノンファットミルク200ミリリットルに小麦胚芽小さじ1杯とバナナ2分の1本を加え、オリゴ糖小さじ1〜2杯を加える。
・キャベツの減塩つけもの(夕)
 用意するもの・・・密閉容器、酢(三杯酢(酢+しょうゆ+みりん)・化学調味料を使用していないもの)、利尻昆布大2枚、キャベツ1個
 密閉容器に昆布をしき、キャベツをちぎってのせ酢をたっぷり浸し、昆布をもう 1枚のせる。冷蔵庫に入れ6時間ほどでできあがり。好みでかぷの薄切りを加えてもよい。

 まぶたの腫れぼったさは、マグネシウムとビタミンB6不足が原因の可能性が大きいといえます。マグネシウムは利尿効果のある電解質で、ビタミンB6はマグネシウムの働きを助けるといわれています。マグネシウムとビタミンB6を多く含むものについて考えておく必要があるでしょう。

 マグネシウムを多く含むものとして、ほうれんそう、玄米、大豆、ビタミンB6を多く含むものとしてバナナ、キャベツ、胚芽、ミルク、があることをおぼえてください。

●パート3●便秘解消メニュー
・もずくの酢のもの or めかぷの酢のもの or わかめサラダ(夕)
・抹茶オレbyミネラルウォーター(朝もしくは口さみしいとき)
 材料・・・抹茶、口−ファットミルク100ミリリットル、オリゴ糖、ミネラルウォーター
 ミネラルウォーターで抹茶をたてる。氷数個とオリゴ糖少量を加え、ミルクをまぜる。

 生理前に便秘になるのは、黄体ホルモンの影響に加えてマグネシウム不足。 この2つの要因で腸の動きが悪くなるためです。便秘に陥ると肌の調子も悪くなるので、食物繊維をとることとマグネシウムを多めにとることを心がけてください。

 海藻の食物繊維はノンカロリーなので、夕食に酢のものを1品とるとよいでしょう。マグネシウムを含むミネラルウォーターで抹茶をつくりミルクを加えると、マグネシウムに加えカルシウムの補給ができるのでイライラ防止にも役立ち、さらに生理前の低血糖からひきおこされる過食や甘いもの渇望症状を防ぐことも可能です。

●パート4●生理前の朝食メニュー
・朝食を抜かない
 朝食に全粒粉パンにハーフグレープフルーツ、ノンファットミルク200ミリリットルを飲む。
・午前11時、午後4時ごろミルクを飲む

 PMSのイライラはカルシウム補給、低血糖防止、加えて低下しているホルモンのセロトニンを分泌させることが対策となります。 午前11時と午後4時は「魔の低血糖タイム」。 この時間に低血糖をおこし気分が悪くなることが多いので、過食や甘いもの渇望に陥らないようにカルシウムと少量の炭水化物をとっておきましょう。

●パート5●PMSを予防するちょっとした運動
・お風呂あがりに、特に下半身中心のストレッチ10分間。背筋をのばすネコのポーズなどを行う

 生理前には骨盤内血液循環が不良になっています。これが足のむくみにも影響を与えます。 さらにこの時期の運動不足が生理痛の引き金になったり、足の冷えの原因となります。ストレッチをしておくと、生理痛も改善されてくることが多いのです。お試しください。
 このようにPMSを乗り切るのが賢くてきれいな女。女だからソン、などと嘆かずに自助努力をしましょう。