| 医療情報源の信頼度 あなたにとって最もよい医療機関情報源は何でしょう?こんな質問に、あなたはどう答えますか。 医師、テレビ、新聞、インターネットなど情報源はさまざま。先日、こうした調査を行ったところ、6割の方は医師と答えているが、3割の方はインターネットを第1位にあげている。しかも若い世代では、インターネットの方が医師よりいい情報源ととらえていることがわかり、かなり驚いた。 新型インフルエンザの流行の時、あなたがどの情報を信頼したか、振り返ってみてほしい。もしかすると、医師の情報よりインターネット情報を信用した方も多いのでは。それだけ医師がなじみのない存在になっているのかもしれないという危惧を感じる。 ところで、かつてアメリカで炭疽菌テロが起こった時のこと。「あなたは誰の誰の情報を信じますか」という調査をハーバード大学HSPH(公衆衛生大学院)が行ったところ、上位にはずらりと医師が並んだのだという。その理由として、政治的配慮をする政治家や、利益を追求する企業とは違う医療の中立性があげられていた。 テロではなく普段の生活においても、若い世代の医師への信頼度は、わが国とは逆に高いというデータがある。背景には、利潤追求ではない学問としての医療を追求し、中立性を重んじる医師たちの存在があるのだろう。 さて、前述の医療情報源の調査を学会で発表した。久しぶりに日本の学会に出席したら、製薬会社のスポンサーがたくさんついているのにびっくり。スポンサーがいないと会の運営ができないのだろうが、中立性は失われる。 国からの補助金不足から、こうした状況に陥るのだろうが、医療への信頼低下は現場のコミュニケーション不足につながる。地味な研究が実は医療の中立性を守り、医療現場のコミュニケーションをスムーズにすることを忘れないでほしいと思う。 2009.8.16 sun |
| お手伝いのすすめ 子供のころ、家の手伝いをしましたか? 少なくとも50歳以上の方なら、洗濯物をたたむことや買い物、弟や妹の世話をした覚えがあるのではないかと思う。子供の数も多かったし、マイカーを持っている人も少なく、コンビニも大型スーパーもない時代。もちろん全自動洗濯乾燥機などなかったから、子供といえども家事や家の行事に協力しないと生活が成り立たなかった。 |
| ペースを合わせる Aさんは接客業。高級品を扱う店のトップクラスで、お客さんの信頼も厚い。感じもよい。なのに仕事仲間の評判はいまひとつで、友人と呼べる人はほとんどいない。 一方、Bさんは企業勤めの事務職。Aさん同様、仕事もよくできてまじめで、トラブルの時もBさんがいるときちんと解決できるので、上司からも部下からも一目置かれている。にもかかわらずBさんと親しい人はいない。 別に感じは悪くないのに、いやむしろいい感じの人なのに友人になりたいと思わない人がいる。本人もどうして友人ができないのだろうと首をかしげたりするが、そんな場合はひとつの共通点がある。「マッチング・ミス」とでも名づけられる現象である。 Aさんは常に穏やかで、人と対する時いつも笑顔をうかべている。話し方のペースもゆっくりしている。一方、Bさんは常に冷静で沈着。仕事場でお客さんと対する時は、いつも笑顔やいつも静かなのは信頼感を生む。 しかし、友人関係となるとちょっと違う。「こんなに困ったことがあって頭にきちゃった」と興奮している時、相手に笑顔でにっこりされるとなんだかバカにされた気分になる。 「大変だ。こんなことが起こった」とか、「聞いて、聞いて。今日こんなことが起こったの」と話そうとした時、冷静沈着に「それでどうしました?」と言われるとなんとなく肩すかし。 「エッ、どうしたの?」と、自分のペースに「マッチング」してくれる相手と、人は心を開いて友人関係になりたくなる。まず相手のペースに合わせて応える。そして、相手が興奮したり落ち込んでいる時は少しずつ気分が変わるようにペースを工夫すればいい。 いつもにこにこ表情を作っている人より、自然な笑顔や真顔で対してくれて、まずは自分のペースをそのまま受けとめてくれる人と、人は友人になりたいと思うものだ。 ![]() 2009.7.12 sun |